アサマde ブログ - 玄米ご飯
世界中にある食文化はその土地の気候や風土といった自然と関わり合いながら受け継がれてきたものです。
熱帯地域ではスパイスを使った食文化が発達しベジタリアンが多く、寒冷地では動物性食品を加工し保存する食文化があります。
どの国の食文化も先人たちの知恵がつまった素晴らしいものです。
現代は流通が盛んになったことで私たちは世界中の料理をいとも簡単に食べられるようになりました。
自然と共に受け継がれてきたものを、私たちは全く環境の違う土地で暮らしていながら食べ続けています。
栄養はたっぷりなのに、季節が変わると風邪をひいてるのはどうしてでしょう。
いつもイライラしているのはなんででしょう。
お腹はいっぱいなのに心が満ち足りないのはなぜ?
ドイツからやってきた栄養学はさておき、食物を「いのち」として見ると、その食べ物の形や色、大きさまでが自然界の法則に従って成長していることがわかります。
「いのち」を「拡散(陰)」と「収縮(陽)」という2つの性質で見分けていくと、偏りのない「中庸」という在り方があることを、私たちは知ることができます。
日々、拡散と収縮を繰り返しながら変化する環境に、体も心も柔軟に合わせていくためには「中庸」の座、すなわち坐禅であり、神道では中道、その座がしなやかでいちばん強いということを先人たちは知っていました。
それは新しいものの見方などではなく、世界中の伝統的な食文化の礎となっているのです。
日本食は主食と副菜に分かれています。
主食は米です。
「いのち」として米を見ると、玄米は水に浸せば芽を出す生きている米です。
部分を削った白米は芽を出しません。
ただひとつ、「いのち」が宿る主食をいただきたいがゆえに、玄米を食べる。
玄米を食べることを目的とせず、「いのち」をいただいて自分の「いのち」を輝かせることを目的として、世界にたったひとりの自分として生まれてきた自分を生ききるために、粒まるごとの「いのち」をいただく。
副菜は季節の野菜を使い、切り方や調理法で変化をつけます。
桜の花が添えてあるので春の食事です。
切り干し大根の煮物、炒り豆腐、青菜のお浸し、味噌汁、漬物。
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