アサマde ブログ - 茂田井間の宿(もたいあいのしゅく)【後編】
前回に続き、「茂田井間の宿」です。およそ1.7?ある宿場のちょうど中間あたりに、案内板があります。近くには公衆トイレやベンチもあるので一休みできるのが嬉しいです。今回はここから次の「芦田宿」方面に歩いていきましょう。
▲トイレは、「雪隠」と表記されていました。趣がありますね。
ほどなくすると、右手に重厚な建物が見えます。個人のお宅なので、あまりジロジロ見るのは悪いなぁと思いつつ……素敵で目が離せませんでした。このお宅のはす向かいに細い小路が伸びています。「小平道」という小路のようです。角に「茂田井学校跡」の案内板が出ているので、そちらへ行ってみましょう。
▲迫力に魅了された民家
「小平道」を進むと、右手に「茂田井学校跡」があります。現在は公民館として使われていて、校庭だったところが駐車場になっています。散策の際は、こちらに駐車しましょう。
▲「茂田井学校跡」も映画に出てきそうな可愛らしい佇まい
校庭(駐車場)で周りを見渡すと、1段高くなったところに芝生の公園のような場所が見えます。行ってみると、神社の境内でした。「諏訪神社」の創建年は不明。現在の社殿は文化15年(1818年)茂田井の宮大工さんによって再建されたそうです。境内には、茂田井村の各地に合った道祖神を集めて祀ってあります。
▲境内には遊具が置かれ、地域の人たちの公園としても利用されている
諏訪神社の鳥居を出て、広い道を右に折れます。酒屋さんの角を左に曲がると、突き当りに「無量寺」があります。入口には、仏教の六道にちなんで人々を救済する「六地蔵」さんがいらっしゃいます。古くから地域の信仰を集めていたそうです。また、「無量寺」の鐘楼は文化財に指定されています。毎日夕方に、この鐘の音が茂田井の村に響くそうです。
▲お地蔵さんの上に鐘楼がみえる
▲「無量寺」を背に、寺小路を街道へと戻ります。街道に出ると馬頭観音がある
「馬頭観音」を過ぎると徐々に登り坂になってきます。そして現れる急な登り坂! 「石割坂」です。「こんなに急で旅人は大丈夫だったの?」とちょっと心配になってしまう角度です。解説板によると、「勾配がきつく大きな石があり交通に不便だったが、その石を割り中山道を開通させたので石割坂と呼ばれている」そうです。
▲特に急な部分は滑り止め加工されています。その区間130歩でした。
▲「石割坂」の途中には「上組高札場」があり、登りきると一里塚があります。
少し進むと出口(芦田から来たら入口)です。こちらにも案内板とパンフレットが置かれています。こちらから歩くと全体的に下り坂になるので、この方が散策に向いているかもしれません。
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