アサマde ブログ - 201410のエントリ
常備している食材で「車麸」 があります。
麩は小麦粉に含まれるグルテン、たんぱく質です。
精進料理でも使われる麩は、豆と並んでうちの植物性たんぱく質の源です。
中でも全粒粉で出来た「車麸」 は食感がしっかりしていて、ボリュームがあるので、
マクロビオティック移行期には重宝しました。
車麩のカツレツは今でも我が家のごちそうメニューです。
寒い冬には八丁味噌を使った味噌ソース、夏にはあっさりとトマトソースなど、
いろんなソースのバリエーションで楽しみました。
動物性のものからいとも簡単に移行できたのも「車麩のボリューム」に助けられたのだと思います。
移行の初期には力強い食材を使って、量を多めにすることが必要なんだと思います。
「満足度」というやつですね。
今は揚げ物の頻度は非常に低く、車麩は煮物で使うことが多くなりました。
その他にも煮物の煮汁が多く残ったときには、
煮汁をしみ込ませた車麩を使ってもう一品というような使い方もします。
大麦と小麦は粒の大きさの違いではありません。
大=大物、小=代用品ということらしい。
小麦は製粉して食べるものですが、
大麦はお米のように炊いたり、お粥のようにして食べられていたのですから、
主食になる大麦は大物だったというわけですね。
各地でお米の栽培がうまくいくようになると大麦の出番は少なくなっていきました。
日本で栽培されているのは主に二条大麦、六条大麦、裸麦。
明治時代にヨーロッパから導入された二条大麦はビールの醸造に、
六条大麦と裸麦は「押麦 」 や挽き割りとして炊飯したり、「麦茶」 の原料になっています。
大麦にはグルテンがなく、パンには不向きですし粉にしずらいという性質があります。
マクロビオティックでよく使う「麦味噌」は裸麦を使っています。
さらに「麦芽」に含まれるアミラーゼ酵素は、デンプンを糖に分解します。
さらに糖からアルコールにしたものが「ビール」や「ウイスキー」などのお酒です。
大麦をマクロビオティックの穀物の五行で捉えると「木のエネルギー」です。
大麦は秋に発芽し、春に成長し、初夏に結実します。
木のエネルギーは春のエネルギーです。
上へ上へとまっすぐに、軽く上昇する大麦は朝の清々しさとも重なりますね。
秋から冬の食事は根菜が中心となり、煮込んだものやオーブンで焼いたものが主流ですが、
それも行き過ぎると心が停滞していくことがあります。
気が重く感じたり、素直になれなかったり、尻込みしてしまったり。
茹でたり蒸したり、味付けを薄くしたりして、軽いエネルギーもバランスよく取り入れていきましょう。
オーサワ 茜醤油 は木の樽で一年以上熟成した醤油です。
丸大豆と小麦は国産原料ですが、塩はオーストラリアの天日塩。
おしいっ・・って感じはしますが。
マクロビオティックを始めた頃、調味料にこだわりたいけれどそうもいかない状況もありました。
健康的な食事を手間をかけて作っても、家族には「何コレ・・お弁当に玄米は勘弁してよ」「今日もお肉はなないんだね・・」とかブーブー言われて散々な日々。
いくら健康の為といっても家庭不和はご免ですっ。
普段の食べ慣れた食材も購入したりしていると食費がかさんでくるのです。
そんな時にお世話になったのが茜醤油。
毎日使うものですから
醤油も色々で原料に有機大豆を使ったもの、国産で伝統海塩を使ったもの、熟成方法と期間など、こだわればいいものがたくさんあります。
いいものは原料費プラス手間がかかるので値段がはって当たり前。
今でこそこんな醤油 も使い分けできるようになりましたが、最初の頃は茜醤油オンリーでした。
使いやすくて美味しくて、何にでもあう茜醤油は今でも我が家で大活躍!
10月20日から11月6日まで、秋土用です。
土用は季節の移行期、冬の生活へと衣食住共に準備に入りましょう。
夏のツケが回ってくるこの季節。
どこへ行ってもコンコン喉やズルズル鼻の不調の人が多いです。
この状態が続けば夜も眠れず、体力をどんどん消耗していきます。
私は喉のケアとして、うがいはもちろん。
朝、やかんで三年番茶を沸かしてポットに入れておきます。
帰宅後は三年番茶で塩うがい♪
そして竹布 TAKEFUうるおいマスク 装着。
おすすめの「竹布マスク」
TAKEFUとは竹の天然の抗菌力をそのまま活かした繊維です。
いろんな製品になっているのですが、
マスクにするにはもってこいの素材なのです。
蒸れるんじゃないかと思われますが、これがびっくり!蒸れません。
メーカーさん独自の繊維構造で、天然抗菌竹繊維は吸水性&放湿性があるのだとか。
加工段階でも薬品は一切使っていないし、
原材料の竹の栽培にも農薬や人口肥料も一切使用していない!
私は使い捨てマスクと竹布マスクを使い分けています。
体調管理がいちばんの優先事項、中でも肺系には気を使います。
マクロビオティックを始めたのも歌う前の体調管理がどんなに大切かに気がついたから。
声を使うお仕事をしている方には超おすすめですが、
自分と向き合うことをライフワークとしている方にもオススメなんです。
私は瞑想する時にも使っています。
マクロビオティックでは気の流れやエネルギーという目に見えないものを扱います。
だからといって、西洋医学と全く違うというわけではありません。
大きな認知としての相違もありますが(千島学説とかね)
どちらも補い合っているというのは間違いないことです。
臓器にも陰陽があります。
臓器を五行に振り分けてみますと、
中身の詰まった臓器は陽性、空洞の臓器は陰性という組み合わせが5つ。
陽性の臓器は陰性の働きをしますし、陰性の臓器は陽性の働きをする。
構造と働きもバランスをとっているということなんですね。
医学的にも解明できていない私たちの身体のしくみ。
人体のふしぎは尽きません。
臓器のしくみについては、難しくともガンバって専門書を読めるならば苦労しないんですけどね。
私のおすすめは、海堂尊著「トリセツ・カラダ」
サクっと読めます。
なんといっても、ヨシタケシンスケさんの絵がっ・・ツボ。
「トリセツ・ヤマイ 」 もおすすめ!
現代の主流はテフロン加工されたフライパンですね。
油を使わなくてもくっつかないからヘルシーな料理を目指す時には便利ですが、
うちでは油も栄養バランスのひとつと考えます。
多用せずとも、油を必要とします。
これも”ものの見方”が違えば論点も違ってくるのでどちらがいいとかいう問題ではありません。ヘルシー思考よりは、質のよい油は少量でも摂りたいのです。
今使っているフライパンはジオ・プロダクトソテ-パン 新潟の宮崎製作所のフライパンです。
Fisslerプロコレクションフライパン はすばらしいですが、私には重くて、
311の後、国産の調理器具が気になって購入したのがジオ・プロダクトのフライパンでした。
マクロビオティック教室ではフィスラーのプロ仕様を使っていました。
どちらも重みのある、底の厚いフライパンです。
ガスの火をマックスで使うなんてことはありません。
フライパンが温まれば弱火で調理できるので光熱費がお得。
何より美味しく仕上がります。
うちにもテフロン加工のフライパンはありますが出番は少ないですね。
考えてみればマクロビオティックを始めてからというもの、
強火で炒める中華風のものはあまりありません。
毎日使うものだからこそ、見た目は大事な要素。
ただでさえ重い鍋たちですから、手が届くところに置いておく為にもデザインはこだわります。
フィスラーもジオ・プロダクトとも、デザインがとてもきれい♪
私は無精なのでピカピカに磨いているわけではないのですが、
使い込んでいくたびに愛着が出てきて、我が家の台所の主となっています。
私よりずっと長生きする道具たち。
道具を大事に使うことを伝えられたらいいなと思います。
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