信州彩果(シンシュウサイカ) ぶどうの産地である長野県東御市で2013年12月に開業したばかりのぶどう農園「信州彩果」。「巨峰」「シャインマスカット」「ナガノパープル」といった人気の品種から珍しい品種まで10品種ほどを栽培しています。果樹栽培をするために東御市に移住、2年の研修を経て独立・開業を果たした代表の讃岐さんにぶどうの魅力や将来の展望を伺いました。
「信州彩果」はぶどうの産地・長野県東御市で開業して2年目のぶどう農園です。代表の讃岐さんは農業とは関係のない全く別の仕事に就いていましたが、果樹栽培をやろうと思い立ち、日本各地を訪ね歩いて最終的に東御市のぶどう農家さんを紹介されて働くこととなりました。はじめは桃か苺の栽培がしたかったそうですが、いろいろな人に相談するうちに桃や苺の場合は独立開業までに高い壁があると思うようになったそうです。「紹介されたぶどう農家さんなら一年を通して仕事もあり、収入をある程度確保しながら独立へ向けて準備できると思い、そこで働き始めました。ですが、正直に言うと最初はぶどうには興味がありませんでした。皮をむくのも面倒だし、種があって食べづらいというマイナスのイメージでしたね。もちろん今は大好きですけど」。ぶどうには、黒・黄・赤の3色があります。「信州彩果」という屋号もその3色の彩りをイメージして付けたそうです。
東御市の「巨峰」は他の地域よりも色が濃く仕上がり糖度も高くなるといいます。内陸性の気候のため年間降水量が少なく、標高もあるため夜と昼の温度差が大きくなるからです。現在は「種あり巨峰」「種なし巨峰」「シャインマスカット」「ナガノパープル」「ピオーネ」を主力品種として主にJAに出荷しています。特に「シャインマスカット」は種なしで皮ごと食べられて高糖度という3拍子が揃った品種。信州彩果でも生産量を拡大しています。その他、「黄玉(オウギョク)」「ハニービーナス」「安芸クイーン」などの少量生産している品種を含めると10品種ほどになります。色だけでなく品種ごとに形も味も違います。市場には出回っていない品種のなかにも美味しい品種はたくさんあるそうです。「例えば、「黄玉(おうぎょく)」は黄色の品種でジャスミンの風味があり、糖度も高く甘いですからぜひ食べてほしいです。それと、「安芸クイーン」とかの赤い品種をもっと増やしていって、「信州彩果」という名前らしく3色のぶどうを揃えてお客様に届けられるようにしたいです」。
一般的に就農から2年で独立というと早い気がしますが、就農2年目には栽培の管理を一部任されるようになり、ぶどうの栽培技術について深く掘り下げて理解する必要がありました。その経験が独立した後の讃岐さんを支えています。しかしながら、栽培だけでなく販売についても考えていかなければなりません。「独立はしたものの、経営は厳しいです。就農者に対する補助金もいつまでももらえる訳ではありませんから、出来るだけ早く補助金に頼らなくてもいいようにしなければなりません。頑張るのみです」。今の具体的な目標はJAへの出荷だけでなく、個人のお客を増やすなどの販路の拡大です。さらには、今あるぶどう棚の空きスペースをなくし、栽培面積の充実を進めることを挙げています。ぶどうは苗木を植えてすぐ収穫できるものではありません。良いものが採れるまでに5年はかかるそうです。
花が咲く時期、粒抜きの時期は忙しいので人を頼みますが、その時期を過ぎれば人件費を抑えるため出来るだけ一人で作業を進めるよう心掛けているそうです。そのため今年はお盆も畑に出ていたそうです。「休めないこともないのですが、手をかければかけただけ良いものが出来ると思います。ただ、思うように作業が進まないことも多くて。」と苦笑い。「ああすればよかった。来年はそうしよう」と実際に栽培する中で学ぶことも多いそうです。天候にも悩まされます。昨年も今年もひょうが降り、ぶどうの粒に傷が付いたり割れたりしたそうです。さらに今年は花が咲いてから雨が多かったので病気が出やすい状況。気が抜けず苦労が多かったといいます。「私のぶどうを買ってくれるお客様のために、期待通りのものはもちろんですが、それ以上のものをつくれるように努力したいと思います」
まだぶどうだけですが、桃や苺もいつかは作ってみたいと思っています。さらには、ジャムやジュース等の加工品も揃えたい。体験型の観光農園も視野に入れたい。でも、全てをいっぺんには出来ませんから、一つ一つ実現して行ければ良いなと思います。人は美味しいものを食べたとき笑顔になりますよね。美味しい果物をたくさん作れば笑顔になる人も増えると単純には言えませんが、人が笑顔になる仕事を選んだつもりです。 ぶどうの収穫は9月上旬からはじまります。9月の後半に出荷のピークを迎え、10月の中旬に終了します。予約された方から順番に出荷していきますので、早めのご注文をおすすめします。ホームページからも注文を受け付けています。さらに今年は「アサマdeドットコム」さんにクーポン券の相談をさせてもらっているだけでなく、ネットからの注文に対しては特典を用意させてもらっています。ぜひアサマdeドットコムと信州彩果のページをチェックしてみて下さい。
長野県産ぶどうの制作と販売:信州彩果
ホームページURL | http://shop.asama-de.com/b/shinshu-saika/ |
電話番号 | 0268-71-5146 |
FAX番号 | 0268-71-5147 |
郵便番号 | 389-0402 |
住所 | 長野県東御市和宮西593‐1 |
園名 | 信州彩果(しんしゅうさいか) |