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カテゴリ: 取り組みの紹介 : 
NPO「小諸町並み研究会」は、税理士、酒屋、味噌屋、町屋館スタッフ、デザイナー、小諸出身のプランナーなど、10名ほどが中心となり、大学と連携しながら、歴史・風景資産の調査と、市民参加での活用提案に取り組んでいる。気がつけば、活動歴は10年を重ねている。
<荒町町並み>
これまでは、調査が主であったが、今後は、歴史・風景資産の観光資産の活用事業も起こしていこう考えている。
その一つが、「絵になる風景プロジェクト」である。

  <大塚味噌醤油店>

  <長寿庵>

  <本陣問屋>

  <嶋田屋>

  <六供長屋門>
この秋より、私たちのNPOが主体となる風景調査が、市民、行政、大学(信州大学工学部土本研究室)、他のNPOとの恊働事業の形で動き出している。


  <町屋館/歩く会>

  <虚子の散歩道>
この調査の具体的な目的のひとつは、小諸市が策定を予定している景観計画に対して先に市民側で資源を掘り出し、提案をすること。もうひとつは、そこから風景ポイントや散策ルートを組み立てて、観光的にアピールしていくことである。この調査は「全国都市再生モデル調査」に応募し、資金を確保した。
調査の方法は、市民に公募して四季折々の絵になる風景をレポートしてもらい、信大で集約、分析を行う。その結果をもとに、エリアをしぼって風景探検をおこなったり、ワークショップを重ねて、風景づくりの市民案づくりや、地区の行動計画づくりのお手伝いをする予定である。
中心市街地の協議会だけでなく、郊外の集落でも、希望があれば出前ワークショップをしていく予定である。
この一月、私たちはそのような風景調査や交流観光の拠点となる交流スペース「旅カフェ」を、駅前にオープンした。これは、二つのNPOが場所と人件費をシェアしてつくった市民自前の情報交流&まちづくりセンターで、ここに様々な人が関わる中であらたな交流観光プロジェクトを立ち上げていきたいと考えている。
また、風景資産をもっと共有し活用するために、市民や観光客参加の風景調査の結果をどんどん「旅カフェ」ホームページにアップしている。
これまで、小諸ではさまざまな団体がイベントを企画し、まちづくりを盛り上げようとしてきたが、バラバラでつながりがなかった。また、それぞれの団体では企画力、事務作業に限界があり、対外的アピール力も弱かった。
NPOの「町並み研究会」と「情報ひろば」は、「旅カフェ」の運営を通して、観光協会、他の市民組織、行政と連携しながら、それらをつないでいきたいと考えている。
■閲覧数 (2833)
2007/12/31
カテゴリ: 取り組みの紹介 : 
そして小諸市の恊働のまちづくりの試みは、昨年度からさらに大きなチャレンジに向かっている。
明治時代、鉄道と駅が小諸城の遺構につくられ、今では町の中に大手門のみが残っている。大手門は、安土桃山時代の荘厳な建造物で国の重要文化財となっている。
小諸市では、この門を修復すると同時に、まちづくり交付金を活用して、周囲を小諸城の雰囲気を感じされる緑地(現在は広大な駐車場)として整備し、歴史資産を活用した文化施設をつくり、懐古園から観光客を引きこもうとしている。
「大手門周辺を杜に」という整備構想が発表され、ソフトについては市は民間に期待するということであった。そこで当NPOが市民参加での検討を提案し、市からその会議の運営(アイディア会議)を委託される事となった。
「アイデア会議」は、市民に広メンバーを公募し、4回開催、のべ159名が参加。「歴史」「食&工芸」「水と緑」など、6つのテーマに分かれ、それぞれで提案をまとめた。

最終回は、発表会として市長や大勢の市民が出席、発表後は全員でいいと思うアイデアに投票した。
そのアイデアを出来る限り構想案に盛り込み、市民代表も参加する「懇談会」にてさらに揉んでいった。
こうしてまとまった構想案をもとに、今年度、宮本事務所が設計を進める一方で、市民参加による活用案づくりの検討をさらに進め、12月に市としての施設活用方針がまとまった。(図,参照) ここでは駅前に、市民が楽しんで関われる「市民ガーデン」と地場産品を販売する「ガーデンショップ」、「くらしかる浪漫館」では工芸や手仕事のショップ+体験交流カフェを考えている。
今後は、運営に参加したい人を広くつのり、担い手の体制を固めていくための話し合いや実験的イベントを積み上げていく予定である。また平行して、指定管理者の受け皿となる組織(まちづくり会社、新たなNPOなど)の立ち上げも模索している。
市役所のプロジェクトチーム(企画課、都市計画課、商業観光課)も、初めての市民との大掛かりな恊働作業に真剣に取り組んでいる。
「大手の杜づくり」は、平成21年春のオープンを目指して進んでいるが、その時この恊働事業が形になっているかどうか、ぜひ小諸を訪れて見ていただければと思う。
■閲覧数 (3375)
2007/09/03
カテゴリ: 取り組みの紹介 : 
現在、中心市街地に「まちづくり推進協議会」は6つある。
その中で、2年前から拠点整備に取り組む地区では、第2の「町屋館」づくりを目指す奮闘が続いている。
与良には、戦時中、俳人の高浜虚子が疎開し、住んでいた建物(虚子庵)、記念館が公開されている。そして整備対象になった敷地は、虚子庵に隣接する、虚子ゆかりの大きな商家である。
しかし、ここでも「老朽化した建物は壊して公園にしよう」という計画から始まり、NPOと福川研で活用ワークショップの「出前」を行った。その成果で「では建物をまちおこしの拠点にしよう」ということにはなったが、「どうせなら古いのは立て替えて、新しくするほうがいいじゃないか」「いや古いからこそ意味がある」とけんけんがくがくの議論が続いた。が、それも乗り越え、現在は、出来る限りの復元という方向で工事が進んでいる。
地区ごとに一からの議論で、大変ではある。しかし、そのプロセスでまちづくりの方向性をみんなが共有していくことが、次の取り組みを生み出す。

人の立てた計画では、本当に「自分たちの考え」にはらないし、施設だけできてもだめなのである。
実際、この議論を通して「与良は俳句のまちづくりで行こう!」という方針が共有され、この建物を拠点に散策(俳句作り観光)をしてもらうための「虚子の散歩道」づくりが具体化してきている。
周囲の田園を残し、ホタルも育てたい、と協議会の人々の夢は膨らむ。
「そのためには、景観計画などに位置づけて、田んぼが保全できるといいですね」と、NPO では次のまちづくりのステップをそれとなくお勧めしているところである。
■閲覧数 (3507)
2007/08/12
カテゴリ: 取り組みの紹介 : 
NPOの協力した取り組みで一番成果をあげているのは、街環事業での拠点づくりだと思う。
本町の真ん中にある「旧清水屋」。昔は大きな味噌屋だったこの建物を、市は街環事業の一環として壊して駐車場にしようと計画していた。平成10年のことである。
駐車場が必要ということもあるが、必ず出るであろう「誰が管理するのだ」という地元の問いに市は答えられない。管理は負担でしかないという発想だ。
それを知り、私たちは本町協議会に投げかけて、活用案づくりワークショップを協議会主催で実施してもらった。多くの市民に声をかけ、福川研の学生とともに「本町のにぎわいの拠点づくり」の提案をまとめた。
その後、市も建物の保存活用の方針に変わり、翌年から住民参加による施設計画づくりが開始、NPOも全面的にお手伝いすることになった。その頃には、「対策委員会」も「本町まちづくり推進協議会」という名称に変わっていた。
協議会では、話し合いを重ね次の3つの大方針を立てた。
・子どもから年寄りまでが集える。
・本町と清水屋の歴史を伝える。
・中沢川側の眺望を伝える。
   それを軸に、神輿の展示、清水屋の残した味噌樽や醸造の道具の展示、開かれた縁側をつくる、川側の展望テラスなどのデザイン提案をまとめた。
現在ここは、「北国街道ほんまち町屋館」という名称で、本町区が指定管理者となり運営をまかされている。
スタッフが常駐して受付や建物案内にあたり、町屋館主催で「農産品の直売所」が週4日開かれる他、さまざまな自主イベントも催されている。貸館としても建物の雰囲気の良さとスタッフの気安さが人気で、市民のさまざまな文化活動やイベントの拠点として、確実に小諸城下町の文化発信基地となっている。
■閲覧数 (3676)
2007/07/01
カテゴリ: 取り組みの紹介 : 


町並み研究会は、平成10年、歴道事業のスタートと同時に5名ほどの市民有志ので結成された。
その頃は、市民の間にあまり歴史のまちづくりについての気運はなく、私たちには、市がハード整備を押し出しても市民がついてこないのではないかと懸念した。実際、行政主催の懇談会では、地元の負担の方ばかりに話が行き、この事業によってどのようにまちを活性化するかという議論は皆無であった。
NPOでは、町並み見学、お宅拝見などをを繰り返し催した。同時に、千葉大学の福川研究室による建物調査を積み上げていった。そしてその発表会として、福川さんに、歴史的町並みの中心地区である本町協議会で話をしてもらった。
「歴史のまちづくりは、古い物を残すことで、快適な居住環境づくり、商業の活性化も実現させていくためのもの」という話に、「これまではそのような発想はなかった。目から鱗だった。」と感想を述べる住民もいた。そのことをきっかけに、NPOが集会施設づくり、建物の調査研究などでお手伝いをするようになった。
■閲覧数 (3660)
2007/07/01
カテゴリ: 取り組みの紹介 : 
「地区・NPO・行政の連携による城下町再生の取り組み」

NPO法人小諸町並み研究会理事/まちづくりプランナー   荻原礼子

●坂の美しい城下町
小諸市は、浅間山麓に位置する人口4万5千人の小さな市で、高原リゾート、城址(懐古園)を観光の柱とする、自然・歴史資産に恵まれた町である。
北国街道沿いの歴史的町並みは、東西に1.7km、中ほどでくの字に曲がり、4つの地区から成り立つ。

重文の本陣問屋を筆頭に、脇本陣、老舗の酒屋や味噌屋明治の銀行の建物、式台と上段の間のある江戸の庄屋など、様々な歴史的建造物のが点在する。
また、街道の周囲は緑豊かな寺町で囲まれ、昔ながらの路地、川沿いの緑の小路が楽しいまちだ。
そして、小諸の町並みの最大の特徴、そして美しさは、浅間山麓のゆるやかな斜面に立地する坂の町の景観である。苔むした石垣、リズミカルに重なる屋並み、その借景となる寺社の杜、そして雄大な山々の峰。町を一歩外れると、棚田や千曲川の崖線の景観が広がる。
ここに教師として赴任した、島崎藤村の心の目を開いた風景であり、その作品に憧れてこれまで多くの観光客が小諸を訪れた。

しかし、この歴史の町並みはこれまであまり観光資源としては考えられていなかった。
昭和30年代の道路拡幅でほとんどの建物の軒が切られ、新建材で鉢巻きされたものも多い。北国街道の車の交通量も多くゆっくり歩けない。そして、歴史的な建物はどんどんビルや駐車場に変わってきている。
歩く人もまばらで、商店街としての体をなさなくなってきている。
それに対し、小諸市は平成10年から、国交省の補助事業(「身近なまちづくり支援街路事業」と「街並み環境整備事業」)を導入し、街道沿いの町並み修景や集会施設づくり等を進めてきた。また地元の受け皿として、各地区に「まちづくり推進協議会」が立ち上がり、景観形成住民協定や施設運営をを担っている。
ここでは、私たちNPO法人町並み研究会が、これまで地区まちづくりと連携して進めてきた、城下町再生への取り組みを紹介したい。

■閲覧数 (3924)
2007/05/28
カテゴリ: プロフィール : 
荻原 礼子(おぎわられいこ)

昭和32年生まれ。長野県小諸市出身。まちづくりプランナー。
「(有)結 まちづくり計画室」代表。行政のまちづくりコンサルタントとして、市民参加のまちづくり、まち発見プログラムの実施、子ども参加のワークショップの計画などに携わる。
市民参加による活性化計画、町並み保存活用計画、公園計画や子どもの施設計画、の策定を手掛ける。
タウンマネージャー、地域振興アドバイサーとして、地方自治体、TMO等へのまちづくりへのアドバイス業務も行なっている。
市民活動しては、まちづくりへの子どもの参加を進める「まちワーク研究会」を主宰、ならびに「NPO法人小諸町並み研究会」理事をつとめる。

「現在は、小諸町並み研究会を足場として、小諸のまちおこしの仕掛人として
小諸に通う日々である。」

著書・編書 「新・町並み時代」/共著/学芸出版
      「わが町発見」 /晶文社発行/世田谷まちづくりセンター編
      「親子でもっとまち遊び」 生活クラブ連合会発行
      「子どもと進める環境学習・まちづくりまちづくり」/まちワーク研究会
■閲覧数 (3761)
2007/05/06

NPO法人小諸町並み研究会
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城下町再生の取り組み
●市民参加の風景づくり
(2007/12/31)
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■まちづくりプランナー 荻原 礼子・プロフィール
(2007/05/06)
荻原 礼子(おぎわられいこ)昭和32年生まれ。長野県小諸市出身。まちづくりプランナー。「(有)結...
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