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1990年 武蔵野美術大学油絵科中退 1995年 海野宿スケッチ集の制作 他に絵画制作、観光用イラスト、市観光課などに多数の作品が採用されている。 「海野宿」「花のスケッチ」は絵はがきとして県内各地で販売されている。 長野県東御市御牧ヶ原にアトリエを構え、作風は手堅く、油絵を中心にした絵画を製作する作家である。 作品掲載中>> ・・・・・アサマでドットコムは管理が矢嶋良を紹介したページから・・・・・ 今回紹介していただいた作品は「夜の月」という作品です。 K:矢嶋さんの作品は、油絵や、水彩画が多いですが、水墨画はめずらしいですね。どんな切っ掛けがあったのでしょうか? 普段はあまり使ったことのない、と言いますか、後にも先にもこの時が初めてです。北御牧にある「読書の森」という喫茶店のマスターと詩画集を作ることになりました。その詩画集のテーマが御牧ヶ原だったのです。御牧を表現するにあたり、御牧の大地の温かさを表現することに、かなり悩みました。何が良いのだろうと考えた訳です。 K:御牧の大地の温かさを表現するために、表現したいテーマに合わせて画材も考える訳ですね。 深く考えた訳ではないのですが、直感的に水墨画が合うのではないかと思いました。 いつもは、油絵を描いていますが、油絵の場合には面が強く表現されます。大地の温もりを描くとなれば油絵ではだめだと思ったのです。 実験的に試してみると、思ったとおり墨が表現したかった温かさを表してくれました。墨が表現してくれたといった感じです(笑) 墨を使った時の空気感が、イメージしていた御牧ヶ原とピッタり重なりました。 K:この作品からは時間が止まったように、御牧ヶ原の自然と朴訥とした雰囲気が漂ってきますね。この絵はどのような状況で描かれたのでしょうか。 この絵はアトリエのすぐ裏の庭から見た月なのですが・・・ 「夜の月」を描いたのは冬でした。北御牧の皮膚を切るような寒い冬の「夜の月」です。本当に御牧原の冬は寒いんですよ(笑)寒いし冷たいし、とても厳しい。そんな御牧原ですが、大地からは人を包みこんでくれる温もりを感じます。それを伝えたかったんです。 K:矢嶋さんと絵との出会いを話してもらえますか? 画家を目指した切っ掛けとか? 子どもの頃から絵は好きで、動物の絵を描いていました。自分ではうまいと思っていたのですが、本格的に絵を学ぼうと絵の学校に入ってみると、自分が決してうまくないことが分かりましたね。うまい人が沢山いるんです。その時一番考えたのは、自分の感じた思いを、絵を通して人に伝えるためには・・と、そんなことを特に思いながら勉強してましたでしょうか、結局、就職してしまったので、絵だけに集中できなくなってしまったんです。 5年ほどそんなでした。でもやっぱり絵描きとして絵を描きたい、そう思いまして、10年ほど前に長野県に戻ってきました。 戻って6年目に「詩画集を出さないか?」と言われこの絵を描くことになったんです。 K:矢嶋さんにとって絵とはなんでしょうか? 「自分の絵を見てくれた人が、自由な発想で、自由に感じ、考えるきっかけとなって欲しいと思っています」。 K:ありがとうございました。 <あとがき> 矢嶋さんとの話の中で、絶えず自分と向き合う目こそ作家としての資質ではないかと思いました。絶えず外側を意識し、外側に自分の価値を求める時代において、冬の厳しい寒さの中で月を見上げる存在こそ矢嶋玲そのもの。厳しさの中の温もり、温もりの中の厳しさという相対的でありながらひとつと捉えるバランス感覚はすばらしい。どの作品も力強いようで繊細、繊細でありながら強いと感じるのです。 |





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