周防義和 表紙になる!!!

 

表紙になっちゃいまいした!

ローランド系の「RET’S PRESS」9月号です。本ページでも2ページに渡って僕へのインタビュー記事が載っています。インタビューでは映画『舞妓はレディ』の作編曲話しを中心に「ノンジャンル音楽を生み出す多彩なアイデアの引き出し」ということになっています。

 

ローランド系の雑誌RET'S

 

「ノンジャンル」・・・簡単にそういうけれど、凄く意識してそういう作曲編曲をしているわけではない。

僕は理論書も書いたし「熱き情緒派」という感じではないことになっているが、最初と最後は熱き情緒かな、と。

お手本通りというのが好きじゃないせいで、外れていく、崩れていく、そこをどうにかバランスとっていく。

そのどうにか踏み外しバランスとっていくうちに上手く行くと「ノンジャンル」と言われるところに落ち着く。

過去に作られた偉大なる音楽、それらを理論的にはお手本にすべきところはあるが、時代が変われば価値観も微妙に変わる、なにかちょっとでも異質なものをブレンドさせていきたくなる。それらが全部ノンジャンルじゃないけど、異なるもの、それはオリジナルに向かう精神だ。ノンジャンルとか言葉は本来どうでも良い。

 

映画『舞妓はレディ』の主題歌「舞妓はレディ」はメロディだけで判断すると、まあ歌謡ポップといったところでしょうか。イントロの弦楽の伴奏は2ビート系ではあるけど、この2ビートといったの白人系のリズムは実は余り好きではなく、そういう時でも大きなうねりにしたくなり、純粋2ビートから外れていく。そうなんです、外れて行っちゃうのが俺流かな・・・

この歌のサビ前のコードはドミナント7thが来るが、そこで僕はダイアトニックのドミナント7thを外し、Alterd Scaleを用いて普通のポップ音楽から外れていった。オルタード・スケールなどはJAZZ系で使用されることの多い特殊な音階。尚且つ弦楽が3連の仕掛けフレーズをTuttiで奏するので、またまた伴奏としてはかなりとんでもないことにはなっている。間奏や後奏での木管が高い音域での断片的なフレーズはブラジル風味かもしれない。

チック・コリアの特徴的なスタカートの影響でもある。

 

この主題歌は周防正行監督の最初の脚本での歌詞に作曲したものをシンガーソングライターの種ともこが共同作詞者として新たな歌詞を作り、それを基に再び僕が作曲リテイクした、というプロセスだった。

主演の上白石萌音はレガートがとても伸びやかに気持ちいい日本語を歌ってくれた。レコーディング当時15歳の彼女はまだ未完成かもしれないがパッと歌ってこんなに滑らかに表現出来る人はなかなかいない。流行とかに囚われない歌手でずっと歌っていて欲しいシンガーだ。

 

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再会の時

椿大神社神の森コンサートの前日、思いもかけない嬉しいメールが届きました。

30年前、27回ヤマハポピュラーソングコンテスト中部北陸大会でエントリーされた舞夢さんこと、関谷真美さん。舞夢さんはグランプリを受賞し、私はヤマハ会賞。

 

仕事を終えて椿大神社まで駆けつけてくれるという真美さんと、コンサート終了後に再会することになりました。

お会いした真美さんは、あの日と変わらない優しくて素敵な笑顔。

「あの日」と同じ笑顔に出会いました。

真美さんにとっての「あの日」、そして30年という歳月、そんな話をするには時間が短過ぎて・・

必ずまた再会することを約束して帰ってきたのでした。

 

いただいた真美さんのCD。

透明感、どこまでも優しい。

海を超えて、山を超えて、空の果てまで。

 

内側にある点が溶けて、新しく輝き始める時というのはこういう気持ち。

心に留めておこう。大切に。

あれから私は年を重ねて、いろんな思いを宿し、心の内を描けるようになった。

 

ありがとう。

 

MAMI’S CAFE
http://blog.goo.ne.jp/mamiron118 

 

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椿大神社「神の森コンサート」

椿大神社「神の森コンサート」吉祥美玲恵、坂口賢一、坂口ユキ子3名で無事に奉納することができました。

サポーターのみなさんと、合わせて14名でのバスツアー

たくさんのおはからいをいただきまして、伊勢への旅が実現できました。

ありがとうございました。

 

開演と同時にお社に強い風が吹いて、雷さまもやってきて、雨かとビビる瞬間もありましたが、

無事に歌い舞うことが叶いました。

神さまのおわすお社。

私には特別な、奇異なことが起きたというような事はなかったです。

 

いつも道り、これまで道り。

今できる有り難さと楽しさとワクワクの中にどっぷりと浸かって、

「森の中は気持ちええなぁ。

蝉鳴いとる、鈴虫もやん。

鈴の音がお社に響くと空気が変わるな・・もいっかい鳴らしてみよか・・」

などとしてましたら、

ひぇ~、予定の40分を遥か超えて1時間も歌ってましたがなーっ!!!!!(汗

形あるものに対しても、形ないものに対しても、何ともありがたかった。

 

奇異なものに人は魅かれるけれど、当たり前に普通にあるもの中に真実を見ることもできるのです。

 

これからは地元のみなさんのように、親しみを込めて「椿さん」と呼びたいな♪

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映画『舞妓はレディ』公開!

映画『舞妓はレディ』が9月13日に公開されました!

音楽担当した僕周防義和にとっては35年程の長き音楽人生の最大の仕事と言っていいでしょう。

写真はサウンドトラックCDのジャケット。

この映画のサントラで今まで27枚のサントラアルバム制作したことになりますが、だいたいは劇伴奏音楽(いわゆる劇伴)の作曲作品でしたが、今回はミュージカルシーンが10箇所以上あるエンターテインメントな作品。

まず歌がないと演出プラン、振付もできないので。撮影前から作曲していたわけです。

周防正行監督は20年前にすでにこの企画を考えていて、僕も聞かされていたわけですが、先に『Shal we ダンス?』が具体化したりいろいろありやっと実現したわけです。

物語は鹿児島生まれ津軽育ちの15歳の少女春子(上白石萌音)が京都に出てきて舞妓になりたいと花街のお茶屋を訪ねる。そう簡単には舞妓さんにはなれないがどうにか仕込みさんとしてお茶屋での舞妓修行が始まる。津軽弁と鹿児島弁が混ざって話す少女に京言葉は大きな障害になるが、それを面白がった言語学者のセンセ(長谷川博己)が半年訓練して立派な舞妓にして見せよう、となる。そんな春子の京都花街での苦労がお茶屋の周りの個性豊かな脇役陣(富司純子、田畑智子、草刈民代、竹中直人、高嶋政宏、濱田岳、岸部一徳、渡辺えり等)に支えられ修行をつんでいく展開をファンタジーとして描いた作品だ。

800人ものオーディションから選ばれた主演上白石萌音(撮影時15歳)の魅力が充分発揮されている。歌に関してもレガート感のある日本語の発声が気持ちいい。オーディションの審査に僕も参加したが、このコと仕事したい、と思わせる歌唱力だった。譜面も大丈夫なのでスタジオでのやりとりもスムースだった。今流行風のR&Bとかカラオケがうまい系ではない、未完成ながら自然さ、流行とかでなく何年経っても聴けるシンガーになりそうな感じがした。僕が作曲した歌も今となっては彼女あっての作品と言える。

ヴォイストレーニングによっても進化し、ちょっとしたコブシフレーズもクリアしてきた。誠実で優秀な人だ。

僕も花街などに行ったことがなく知らない世界だったが、そういった日本人でも知らない、でも日本的な世界、を説明しつつ少女の頑張りがほんのりする物語。

老若男女誰が見ても楽しめる作品に仕上がったと思う。皆さん是非劇場へ!

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日テレ ママモコモ 英語モコモ オンエア

日テレ ママモコモにて赤塩が作詞作曲編曲の英語モコモ放映中。 時間は日本テレビ「PON!」内の「ママモコモてれび」11:10〜11:15です。関東ローカルですが、放送終了後に番組HPで動画をご覧いただくことができます。「ママモコモてれび ホームページ」http://www.ntv.co.jp/mamamocomo/

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