栄の夜はふけてゆくのでした

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名古屋といえば一番賑やかな場所は栄。この辺りの道は広いし緑もあるし、平行して広い道がまだあるし、直角に交わる道にもまだ広い道がある。繁華街なのに日本のどこにもない雰囲気がある。道が広いのは先の戦争で街が火災により焼失、その教訓から道路整備、都市計画を念入りに考えた結果とのこと。名古屋駅(地元の人は名駅=めいえきと呼ぶ)から地下鉄で2つ目だが、歩けなくはない。僕は朝、錦にあるホテルから名駅まで40分くらい広い道を気持ちよく歩く。名古屋の中心地域は平らだし坂がないので。

さてさてこの日は名古屋学芸大学での作曲ゼミを終えて、大学の皆さん、佐近田教授、森先生、鈴木先生、サウンド領域の助手西川さん、職員の堤さん、4年の山田さんらと栄のワインビストロHamashoで食事&飲み会、私周防義和の各映画音楽賞受賞をお祝いしていただいた。最後になんとチョコレートで名前が書かれたデザートが!
ほんとうにありがたきシアワセな時間です。音楽って最終的には感性で判断されるので、順位がつけられるものではないのですが、4つの団体から最大の評価を受け、こうしてその受賞を皆さんに喜んでいただけるのは光栄なことです。またこういう方々に支えられ音楽を続けているのだなあ、とも感じます。

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キケンナナガレ

安倍首相は今夏発表の戦後70年の発言にいわゆる村山談話「植民地支配と侵略」「心からのおわび」の文言を入れない言う。(4月20日にBSフジの番組で言ったとのこと)
村山談話を引き継ぐのであえてもう一度書かなくて良い、という主張だ。これはキケンだ。首相としてちゃんと「植民地支配と侵略」「心からのおわび」を言ってこそ、その概念考え方が継承されるものだと思う。こういう風にごまかしつつ集団的自衛権、国家特定秘密保護法、武器禁輸の見直し、などどんどんアブナイ方向に舵をきっているとしか思えない。

憲法に関してもそうだ。自民党の改憲草案が出たがこれもアブナイ。
憲法学者の木村草太は「・・・憲法9条っていうのは、諸外国に、日本が戦争を放棄し平和を希求する国だということをアピールする効果があるし、逆に海外も、そういう目で日本を眺める意味があると思います」という外交宣言としての面がありとても大事と言っている。
ミュージシャンの後藤正文は「僕は、自民党の改憲草案(※1)を読んだときにゾッとしたんです。基本的人権というものに対する考え方ひとつをとっても、このままの流れで改憲が進んだら、日本はとんでもない国になるんじゃないかって。」と対談で述べている。

その自民党の改憲草案とは2012年4月27日に発表された、自民党による現行の日本国憲法を全面的に見直す草案。
木村草太のブログに概略的な文があるので記すると・・・
特徴として、天皇を元首と位置づけ、国旗を日章旗、国家を君が代と規定。また、首相を最高指揮官とする「国防軍」を保持し、「自衛権の発動を妨げない」と明記している。そして、「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」(第12条)、(集会、結社、表現の自由について)「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」(第21条)とするなど、基本的人権を守る姿勢が現行の憲法より後退している。・・・ということになる。

国防軍など戦争体制への助長や表現の自由を損ないかねない、マジでほんとうにキケンな思想に傾いているとしか思えない。投票率は悪いが選挙で選んだ政党、、、日本人の皆んな、ほんとうにこれでいいのだろうか?

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上田・真田まつり 4月26日

チャンバラ大好き好きな私は、
小諸センゴク甲冑隊に話を持ちかけ、殺陣部を作ってもらいました。
甲冑隊のバリエーションにつながればと、隔週水曜日、稽古を重ねています。

 そんな甲冑隊が、この春
お隣の上田市で開催されます「真田まつり」に初参戦いたします。もちろん、私も~!
で、こちらのお稽古は毎週土曜日。上田の体育館で行われています。
初めて経験の「合戦劇」
普段の立ち回りでしたら、敵は4~5歩のところにいますわよ。離れても、一息でたどり着くところにいますわよ。
でもね、「合戦劇」は
そんなところに敵はいません。
「わああああああああああああああああああああ~(息すう)わああああああああああああああああああ!」くらいな所に、いる。
「退け~!」と号令がかかっても、走って走って、走って後退する。
膝があははははは~、と笑っています。

第33回とポスターにあります。
この合戦劇は8回目を迎えたそうです。
稽古に来られる人は、役をもらったり、立ち回りに参加して、自分たちでテをつけてます。みんなチャンバラ好きなんでしょうね、なかなか死なない、倒れない(笑)
でね、毎年参加の方もいらっしゃったり。
そう「真田幸村」役はコンテストで選ばれる~!
なんと今年の幸村役は、淡路島の方らしい!毎週淡路島から、通っている・・・のだそう・・よ。スゴッ!
私は「松平忠明」役を戴きまして、後藤又兵衛を打ち取ります。この後藤又兵衛役の方は、岐阜、関ヶ原から通ってきてます。
私の家臣役の女性は金沢から!
皆さん、好きだねぇ~!です。ですからね、イキイキしてます。成りきってます。すごいエネルギーですよ。
合戦劇「咆哮」
確かにお稽古終わると、声はスカスカ。

本番は今週末4月26日
信州真田鉄砲隊 演武 14:30~
真田軍VS徳川軍決戦劇 15:00~
会場:上田城跡公園芝生広場
HP:http://www.uedasanadamatsuri.jp

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蜂と神さま

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写真はNHK-Eテレの番組『にほんごであそぼ』画面より。
4月の月歌は
金子みす々:詩
周防義和:作曲編曲
の「蜂と神さま」という曲なんです。
一昨年も金子みす々の詩「さよなら」に曲をつけましたが、再びです。
歌っているのは『にほんごであそぼ』のレギュラー陣の子供たち、コニシキさんなどです。

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マスタリング完了、ORANGEにて

9547a5a6.jpg写真は南青山のマスタリングスタジオORANGEにて、一緒にいるのはミュージシャンのYuri.S. 僕の作曲ゼミの教え子でもある。彼女は今までに2つの映画音楽を手がけているが、3つ目の映画音楽担当になるか、その打ち合せでここに来ていた。とにかく個性的な女の子いやいや才能ある女性だ。会話もはずんだ。

一方ORANGEはいまやカリスマ的なマスタリングスタジオ。坂本龍一さんはじめ山崎まさよしさん、森山良子さん、レリゴーのメイジェイさんもここでマスタリングしてる。
この日は僕のソロアルバム『遇游歌集』(ぐゆうかしゅう)の作業を行った。勿論小泉由香マスタリング・エンジニアが手がけた。
僕のアルバム『遇游歌集』は5月にはジャケット、プレスも完成予定、70分の・・・時間だけみるとこりゃ大作!ってことだ。まあ久々なので、長尺作品集にお許しを!

『遇游歌集』ってFBでもどんな意味?っていうお尋ねがあったので、説明すると・・・
「遇游(ぐゆう)」の「遇」に含まれた造りには、立ち止まりつつ進む動作、たまたま出会った2人が一緒に歩くこと、等の意味があり、「游」にはゆらゆらする、ぶらぶらする、本拠とする場所から離れる、あそぶ、水に浮かぶ、等の意味があるんです。
アルバムにはWOWOWドラマ主題歌でこのブログにも多くの賛辞が寄せられた曲「Out Of The Blue」も収録!
サントラもなかったし,この曲の初のCD化です。

また告知しますが皆さん乞うご期待を!

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「雪です」

「雪です」がずらりと並んだ朝のFB状況をみると、みんなやっぱりビックリといった感じ。
私も驚きました。
立春過ぎて寒さがやってくるのを寒の戻りと言うけど、本当に寒の戻り?
まさか・・氷河期突入?
五次元文庫とか、たま出版も好きだし、図書館の十進分類の100番とか、400番とか好きなもんで、
どんな情報より自分の反応がオモシロイ、旬な反応がオモシロイ。
それにしても寒い。
肩や背中にウールをかけてコタツにもぐっていると、極寒の冬を思い出すなぁ。
極寒は極寒で楽しい我が家。
スプラウトと十割蕎麦のサラダの予定が、この雪でネギたっぷりのお蕎麦にすることに!
外に出たくない日、自家製の切り干し大根や凍み豆腐はお助け食材。
白菜、じゃがいも、人参、ネギは鬼に金棒。

窓辺の蕾に、迷ってる?と聞いてみる。
満開の梅の花は聞くまでもなく、すでに固まってた。
極寒は極寒で楽しい地球とか思ってくれてたらサイコーなんだけどなあ。
ネコたちはすごいよ。
迷いなく、固まることなく、サイコー!(と言ってるかどうかわかりませんが)飛び回ってます。
全く外の雪に左右されていない。
予報だと午後にはお日様マークですが、雪は未だチラチラしてます。

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アースデイin佐久とホモサピエンス

4月25日、佐久市交流ひろばで「アースデイin佐久」です。
http://earthday.asama-de.com
今年もたくさんの出店があります!
来場者はマイ食器持参でお得になったり、
出店者も使い捨て食器や合成洗剤を使わないことが義務づけられています。

昨年、教子&ター坊さん、オギタカさんと一緒に作った「幸せの種をまこう」というアースデイin佐久の歌、今年もアースデイバンドで歌います♪
歌詞にはこれまでのテーマを使ったので、毎年テーマを決めている実行委員会メンバーもおのずと作詞に参加してもらえたことになってとても嬉しい。

大好きな生物学者の福岡伸一先生の話の中で、
私たちが普段「人種」と言っている、まさにその違いについての話がありまして、
生物学的に言うとホモサピエンスの地球上の私たちは一種類なんです。
肌の色や文化や地域というのは本当に些細な違いであって、生物学的には一種類なんです。
昔々、旧石器時代にはネアンデルタール人という人種がいましたが、氷河期の影響でしょうか、
絶えてしまいました。
もし地球で生き残っていたとしたら、それはホモサピエンスの私たちとはDNAが全く異なる人種なので、地球上には二種類のヒトが生きていたことになります。
ネアンデルタール人のDNAがホモサピエンスとあまりに違うので、別々の存在と考えられています。
私たちはひとつ、本当に同じひとつの地球に時を同じく生きるホモサピエンスの仲間なんです。
そうであるからこそ、社会が多様性に富んでいるというのは、なんと豊かなことなのでしょう!
音楽も人も、いろんな人がいて、いろんなチームがあってともに栄えていこうとする感覚が素敵です。

4月25日、ぜひお出かけください!
http://earthday.asama-de.com

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春、気分はスプラウト

風が強い日、花粉症の方には辛い春ですが、
この強い風は冬の間の塵を吹き飛ばすように容赦なく吹きます。
くれぐれも、これから芽を出す気持ちまで吹き飛ばさないようにしなくちゃ。
曇り空が続くと気分が乗らないとか、
雨降りは憂鬱とか、
外で起きていることには左右されないこと。

植物が芽を出す季節、三寒四温でまだ寒い時もあります。
柔らかい植物が重い土を持ち上げるわけだから、
成長するぞ!よっしゃ!という気合いも必要でしょうね。
少しでも迷いがあったり、恐怖があったりすれば土は持ち上げられないでしょう。
上に上にと伸びていくエネルギーはピュアで、混じり気のない向上心と似ています。

春は社会人となったり、生活が変化する季節です。
不安もあるでしょうけれど、それよりも喜びを大きくしちゃいましょう!

豆苗がスプラウトとして売っていたので、水を張ったケースで栽培中。
上にぐーんと伸びた豆苗をサラダのトッピングにしたり、スープの薬味にしたりして楽しみます。
スプラウトのように背筋をぐーんと伸ばして、さあ、胸を張っていってらっしゃい。

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