NHK Eテレ『課外授業 ようこそ先輩 のパーティにて

課外授業ようこそ先輩logo

NHK・Eテレのドキュメント番組「課外授業 ようこそ先輩」のテーマ音楽を作編曲して8年。先日この番組の制作者が一同に会するパーティが渋谷のNHKエンタープライズであり、多くの映像プロダクションのプロデューサー、ディレクターらが出席された。
ドキュメント制作のトップの方々と言える。テレビマンユニオン、テレコム、熱源、などなど、エンドスタッフロールで皆さんにも知られている制作会社だ。
この番組の独特な企画やその都度、母校を訪れるゲストの方とのコミュニケイションや授業の内容からロケーション。そして東日本大震災直後の東北での撮影エピソードなど、興味深き話が聞けた。

僕はテーマ音楽の作曲依頼打ち合わせとレコーディングの時だけ絡んだので、ほぼ皆さんとは初の出会い。また僕が作曲だけでなくアタマのタイトルコール「ようこそせんぱい!!かがいじゅごぎょう」と叫んでいることを皆さんご存じなく、それを言うと、ナマでやって下さいとのリクエスト!それに応えて叫んできました。うけました!というか温かいムードに包まれました。

テーマ音楽の中でもスキャットは自分で歌っているが、これがデモの時に適当に歌っていたスキャットの言葉「ダダスカ〜〜」がサウンドデザイナーの福井さんがこれ、いいんじゃない!と言ってくれてそのまま僕のスキャットを活かした曲になったのです。また弦楽セクション、ハモンド(本物のハモンド・オルガン)、ウクレレ(これも自ら弾いた)等を使用してます。テーマ音楽のタイトルは「ダダスカの法則」でJASRACに登録しました、というわけです。
「課外授業 ようこそ先輩」は国際エミー賞、日本賞など数々のドキュメント番組の賞を獲った素晴らしい番組。僕も関われて光栄に尽きます!今週は明日金曜日夜7時25分からNHK・Eテレです

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「OUT OF THE BLUE」の弾き語り!

リハysuo

ライヴ、それも自分自身がパフォーマンスの中心となるのは今までにも余りないので、新たな課題を与えられ歳とか言ってられないとも言える。
自分自身の歌は未だに発展途上なので更なる精進!ということだ。

「Out Of The Blue」の弾き語りはとても難しい。勿論僕の歌とギターが更にレベル上がれば問題は解決する。ライヴの1曲目で一番難しい曲に挑んだ。この曲は元々WOWOWドラマ「向田邦子イノセント」シリーズの主題歌で好評を博しソロ・アルバムにも収録した僕の代表的歌モノ。

7thがカギ!
この曲は半音進行、Two-Five-Oneの応用が散りばめられ、一時的転調もあり歌うのは大変。短3度上行したりと忙しい。それらが単に気ままに進行しているわけではなく、機能する和声進行と旋律を同化させていく。普通のポップのソングライターやただのロッカーでは作曲は不可能だぜ!?なんちゃって。でもちょっと学べば理解できる。JAZZの和声の要素、フィーリングとしてはロックソウルの感覚が必要。
特に半音進行するときにひとつの音だけを半音進行させると、それはラインクリシェという技法になるので、それは少し違うことになる。この曲の和声には必ず7thの音を入れて欲しい。
それを入れることで白人クラシック的な和声から別次元へ突入できる。
7thの音を省くとキレイだがこのオトナなムードは出ない。和声の下から1-7-3という積み重ね方(voicing)が良い。1コーラスの最後ほ辺りにはラインクリシェも使用しているが、そこだけだ。
前半はルバート風に進んでB♭7thとE♭7thの演奏だけのパートからインテンポにしてみた。
Jirafaとのリハで歌のハモを考えてくれた。アルバムにはないライヴversionができつつある。

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ライヴ、ありがとうございました!

楽屋2016小

3.16中目黒「楽屋」(rakuya)での周防義和solo& tomo the tomo carpe diem のライヴ、大盛況満員の中、無事終えました。いらしていただいた方にこの場をお借りして感謝致します。
周防義和SOLOとしては初の自分名義ライヴでしたので、これから精進精進ではありますが、どうにか様々な楽曲を楽しんでいただいたかと思います。
自らメインヴォーカルをやることへのチャレンジですね、、、この歳にして!
ソロアルバム「遇游歌集」以外の曲では映画「舞妓はレディ」の劇中歌「これが恋?」をリアレンジして歌ってみました。劇中の15才の主人公の歌がおじさんversionに変わったわけです!
自分の楽器はほぼエレキガットギターでしたが、「うすべに色の樹」ではキーボードを弾きました。
tomo the tomo carpe diemのほうではエレキも2曲で演奏しました。

tomo the tomoにとっても2人目の出産後初の本格的なライヴとなり、復活ということでした。
「Door」では自由さに充ちた展開で「帰還」ではこのライヴ用に新たにアレンジしてJirafaのピアノパートをintro、間奏、後奏に骨格となるフレーズ、ラインを作りました。
映画「ドラッグストアガール」のメインテーマ「ドラッグストアガール」ではルバート風に入り、テンポアップしたアレンジです。tomoの声も数年ぶりとは思えないパワーを感じました!

三沢泉、泉尚也のプロフェッショナルな演奏力の高さ、Jirafaのマルチなサポートに助けられいい音楽の時間を過ごせました!

vocal : tomo the tomo
percussions : 三沢泉 
electric fretless bass : 泉尚也 
keyboard&vocal : Jirafa
giutars&vocal : 周防義和 

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日本アカデミー賞に登壇してきました!

2016日本アカデミー賞

日本アカデミー賞授賞式にプレゼンターとして行ってきました。昨年受賞のため出席してるんですが、そして1997年1998年2007年にも出席してるんですが、こんな超華やかな場所に慣れるわけないです!まさに夢のような時間。
会場入りすると目の前に綾瀬はるかが長澤まさみが、そしてプレゼンターの控えテーブルの隣の席は岡田准一という状況。この華やかな華やかなイベントでプレゼンターは責任重大、間違えちゃいけないし、受賞の時とは別の神経使うという感じ。登場の時にレッドカーペットを歩くのはほんと凄いことです!この仕事をしてきてなにか報われた気持ちのめちゃ気持ち良い時間デス!

多くの賞を獲り自ら最優秀監督賞受賞「海街diary」是枝監督のスピーチはアカデミー賞への問題提起もありつつ正直な感想で素晴らしかったです。4人の女優さんたち綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず(敬称略)も素敵でした。ナチュラルな個性派安藤さくらの最優秀主演女優賞も感動でした。ドレスも素敵。安藤さくらは若くして演技派、毎年受賞している素晴らしい魅力的な俳優。
安藤さくらとは数年前、湯布院映画祭のパーティでお話した。その時の話題はアメリカ、コネチカットのキース・リチャーズ(Rolling Stones)のスタジオに行き、そこで友人がレコーディングしたという凄い話
女優さんたちの華やかさはこのイベントに彩りを添える。長澤まさみのドレスが超素敵!スタイルいいですね。男優陣も助演賞、主演賞とそれぞれ5人揃って登壇するとカッコイイ!
超大御所女優樹木希林の「あたしは自分に期待がないので全く緊張しない」という普通の人を超えてるコメント、スゴイです。昨年に続き吉永小百合さんも目の前で、、、二宮和也さんが未確認飛行物体がそばにいるような、、、っていう不思議なコメント、わかるような気がします。
日本の映画界の超レジェンドですからね。

そんなスター、監督、スタッフに囲まれたテーブルで数時間過ごすのは、夢の時間ですねえ。最優秀音楽賞受賞のサカナクションが欠席だったので、ブロンズ像を直接手渡せずちょい残念。いわゆる劇伴作曲家ではない彼ら、新しい流れを起こしてて良いことですし、起用した監督も素晴らしいです。

パーティでは他の作曲家の方々、大島ミチル、菅野よう子、安川午朗、富貴晴美らとの交流、どの方も日本を代表する超実力派作曲家。ホンマモン、プロフェッショナル中のプロフェッショナル!この揃い踏みは中々見れないでしょうね。話がはずみ楽しかったです。大島ミチルさんはパリ在住なのでそんなこと聞きました。フランスのオケでレコーディングするとか、、、菅野よう子さんとは異端派の話。僕は異端派ですが、彼女も自分は異端派だと、そうかなあ、今や大御所じゃないの!って。菅野さんは宮城県出身で東日本大震災のNHKのテーマ曲を作曲されている。富貴さんはまだ30才の若き映画音楽作曲家、音大作曲科を主席卒業という凄い才能の方です。安川さんは昨年も優秀賞受賞の超売れっ子でいてエリートな実力派。こういう場所で会うと毒が抜けててなんか同業者として和やかな時間を過ごせます。

吉田羊、安藤さくら、土屋太鳳、岡田准一、役所広司ら俳優の方々ともお話ししました。テーブルの隣には大泉洋、染谷将太、満島ひかり向こう側にも本木雅弘、吉永小百合、樹木希林、内野聖陽、浅野忠信、二宮和也、黒木華、佐藤浩市、有村架純、話題賞のももいろクローバーZとスターだらけ・・司会は西田敏行、宮沢りえのコンビ。(すべて敬称略で失礼しました)
6月には吉田羊主演の映画音楽を担当したので吉田羊さんとはその話。目の前でお会いすると素敵なオトナな女優さんです。昨年「超高速!参勤交代」で最優秀脚本賞受賞の土橋章宏さんとずっとテーブル隣合わせでした。土橋さんとは先週「超高速!参勤交代リターンズ」の打ち上げで盛り上がったばかりでした。とにかく、毎年600~700本公開される日本映画からここへ来るのはわずかな人たちだけ、大変なことです。

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